単なるグローバル分散投資はよろしくなくて、視野は分散し、投資は集中するというお話です。
今私たちは、世界のあらゆる投資情報を自宅のパソコンで見られるわけです。
それをどう使うかです。何を探しにかかるかです。
◆昔の『分散投資』
一昔前
といっても、今はネット上でめまぐるしく取引が行われ
かつてよりも変化のサイクルが早いようで
ほんの1~2年前のことですが
グローバル分散投資というのが、はやっていました。
グローバルかドメスティックかにかかわらず、『分散投資』というのが
とてもいい投資手段だとあがめられていました。
『リスクを分散するため』というのがそのセオリーでした。
しかしながら、世界中がオンラインでつながってしまった今の世の中では
アメリカがこければ、一緒に世界もこけてしまって
分散していても、あまり効果がなかったわけです。
◆何のために『分散投資』するか
何のために分散するのかといえば
やたらと、世界各国の優良企業に投資すればいいというものではありません。
『優良企業』というのは、バブルの舞台では財務諸表がよかっただけです。
何のために分散するのかといえば
片方が暴落しても、もう片方は影響を受けないように
リスクヘッジするためです。
(あたりまえですみません。)
ということは、やはり、取引価格の動きが違うもの同士を自分のポートフォリオに組み込まなければ、意味がありません。
(あたりまえですみません。)
ここ1年の暴落では
リスクヘッジを主眼とするヘッジファンドでさえも、投げ売りされてしまったのですから
一般人はいったい何を信じればいいのか、わからなくなったことでしょう。
違う動きをするはずのものが、つられて暴落してしまったのでした。
俗に言うデカップリング銘柄であるはずのものが、カップリングになってしまったのでした。
◆違う動きをする銘柄をつかむには
では、違う動きをするものをつかむには、どうするのか。
- 違う動きをするはずのものが、そうではなくなる世界。
- 昨日までそう思っていたものが、今日はそうでなくなる世界。
- 少し前の投資マニュアル本が使えなくなる世界。
これらは、単に取引や情報の循環が、早まったために起こったことではないでしょうか。
考えても見てください。
10年前、個人が中国株を取引しようとしたら。
もちろんオンライン取引はありません。
口座をどこで開けばよいのかさえ、調べるのが大変です。
中国株取引ができる証券会社が見つかっても、口座開設手続きに手間がかかり
実際のトレードとなると、店頭だの電話だの中国語だの
とてもとても一般人が取引できるものではありませんでした。
しかし今は、あっという間でしょう。パソコンの画面上でチョチョイのチョイです。
ロシア政府が国策上重要と認め支援を決めた企業のリスト『プーチンのリスト』みたいなものを
見つけようと思ったら
10年前なら(10年前はプーチン政権はありませんが例えばです。)
国会図書館で、血まなこになって探し、それでも見つからず
現地へ足を運び、政府発行文書を販売するところへ出向き、ロシア語か英語か何かで
たどり着くのでしょうか。
しかし今は、情報を操れば、あっという間です。
ネット上にポンと置いてあるプーチンのリストをサーチエンジンで引っかけるだけです。
翻訳もネット上でチョチョイのチョイです。
すごい世の中になりました。
が、今はこれがベースです。常識です。
情報が、非常に速いスピードで変化し、置き換わっていく。
今までの情報は、明日はもう使えないかもしれない。
そんな中で、どうやって世界とは違う動きをする銘柄をつかむか
めまぐるしく変化する世界の動きを毎日見続けて、感じ取るしかありません。
◆グローバル分散分析
『世界の動き』です。
『海外の動き』ではありません。
いいかえれば
『世界中』のうごきであって
『ダウ』の動きではありません。
日本に住んでいるから、海外に目を向けてみようと、ダウを気にしてみても
世界中に目を向けたことにはなりません。
世界の数ある投資対象
- 株
- ETF
- CFD
- コモディティ
- ファンド
- 不動産
- ワラント
- 債権
- 通貨
などなどの中で
どれが違う動きをするのか、どれが先んじて上昇するか、または下落するか。
世界の数ある国々
- アジア
- アフリカ
- 南米
- 中東
- 東欧
- オセアニア
- 西欧
- 北米
の中のさらにどの企業が違う動きをするのか。
今なら、一般人でも、自宅の机の上で、それらの情報を手に入れることができます。
自分がどこに投資するかを決めるときこそ
グローバル分散の視点がが必要なのでしょう。
これは投資する一歩手前の分析の段階です。
最良の答えを導くときに、『発散させてから収束させる』考え方は必要な考え方でしょう。
これを『グローバル分散分析』といってみましょう。
一昔前はやった『グローバル分散投資』は、分析も投資もごっちゃになって
発散させてから発散したまま投資を行っていたので
世界の潮流に飲み込まれていたのでしょう。
◆グローバル分散分析 その2
グローバル分散分析の視点で世界中に目を向け
その中から『今』違う動きをしつつあるものに
投資対象を絞り込むわけですが
この『今』がくせものです。
『今』たとえば2009年3月22日12時は
明日になれば今ではありません。
明日になれば明日の今があります。
違う動きをつかむといっても、チャートを見つめるということではありません。
企業の成績や、原油などの需給状況、穀倉地帯の天候予測など
目を向けなければならないところはたくさんありますが
分析の段階では、視野を広げれば広げるほど、可能性を拡大することができます。
視野を広げすぎて、把握しきれなくなることはあるかもしれません。
しかし、視野が狭くて、把握しているつもりになっていることは、また同じ間違いを繰り返します。
◆グローバル集中投資
そんな中で、グローバル分散分析の結果
全く参考になさらなくていいのですが
私の場合今、
- 中国本土、台湾、ブラジル、ロシアのインデックス
- プラチナ
- 原油
- 金採掘会社
- 中国の鉄道車両メーカー
- スーダンの通信会社
あたりに目をつけています。
これも、めまぐるしく変化する世界の荒波の中では、
すぐに変わってしまうことでしょう。
これから成長が見込める、地球環境関連(二次電池、太陽光発電、バイオエタノール)なども
それはそれはいい投資対象でしょう。
いくら分析段階で分散しても、個人の視点には偏りがありますので
自分の趣味というものが幾分かか入ると思いますが
主観を一切入れ込まず、客観的に投資対象銘柄を収束させることができればそれは最高です。
でも、そのツールがありません。
世界中にあふれた銘柄の中なら、どれが一番いいかなんて答えを出してくれるツールがありません。(あたりまえです。)
だから、自分で『今』投資すべき対象を、決めるのです。
このことは、いたってあたりまえです。
誰でも、どの時代でも、自分で投資対象を決めるときは
今自分が持っている情報の中でベストと思うものに投資してきたわけですから
違うのは、『自分が持っている情報』の幅です。
その中から、儲かる銘柄を見つけるだけです。
私は普通のサラリーマンで、それなりに会社に時間を奪われていますが
通勤のときなど普段から情報を耳や目に入れておけば
それなりに、ピントくるときがあるものです。
いろいろな角度からの情報を、頭にかすめておいて
ときに感じるものがあるでしょう。
そのとき、その銘柄を少し掘り下げてみるのです。
掘り下げてよければ、投資対象です。
◆グローカル投資
分析はグローバル分散型で
投資はグローバル集中型で
視野をグローバルに広げながら、投資対象はローカルに限定するやりかたこそ
私の投資姿勢『グローカル投資』です。
この2008年12月~2009年3月で、30%ほど利益出せたのも、このおかげです。
あと、全然別の話ですが、結構大事なのは『流動性』ですね。



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