JETROの番組で、ドバイでの日本食品のチャレンジが特集されています。
日本の農水産物は中東で売れるのか
その可能性を探るレポートです。
アラブ首長国連邦のドバイ
埼玉県ほどの広さに150万人の人々が暮らす国際都市。
人口の8割以上が外国人。
世界で7番目の規模を誇る物流ハブ拠点。
世界中から集まった貨物がドバイを経由し、周辺の中東諸国へ運ばれています。
金融危機で不動産建設プロジェクトが停滞していますが
中東地域の玄関口としての役割には変わりはなく
中長期的には今後の市場拡大が期待されています。
このドバイで毎年開催されている中東次第の食品見本市『Gulfood』
日本からも参加があり、農水産物が売り込まれています。
日本の食品の質の高さを評価する一方
価格の問題が大きな壁となっている。
街の市場では多くの農産物を輸入に頼っている。
日本からの輸出にもチャンスがありそう。
日本のリンゴ460円/kg
中国のリンゴ190円/kg
アメリカ産のリンゴ390円/kg
中国には価格の面でかなわないが
アメリカには工夫次第で勝てそうです。
JETROが開催した海外貿易会議で、食品関係者で議論する機会を設けています。
「日本の生産者がどれだけ手間をかけ精魂込めてつくっているのか、消費者にもっと説明してもよいのではないでしょうか。」
といったような声が上げられ
中東で日本の食品を売り込むにはPRが欠かせません。
中東地域で日本の食品を売るためには
「どのような商品なのか、どうやって使うのか、人々に教える必要がありますね。それをs-ぱーマーケットの店頭に表示して、使い方や健康によいことを伝えれば、非常に高い成果が期待できますよ。」
「ヘルシーだ年ったら、みんな大好きになりますよ。今、アラブの人たちはコレステロールや脂肪を気にしていますから、日本食のように脂の少ないものを求めていますよ。」
こうした中、日本の農水産物の宣伝先として注目されるのが、中東地域で急増している日本食レストランの存在。
ドバイには地元資本も含めると70店以上の日本食レストランがあります。
そのうちの3割以上はこの2年間に新たにオープンしたもの。
さらに今後の出店も計画されています。
ドバイのカルフールに店舗を構えている『Japengo Cafe』は
日本食を扱う現地資本のレストラン。
お寿司や天ぷら、お刺身などを取りそろえています。
2000年の開業から店舗を増やし、アラブ首長国連邦に10店舗
隣国のオマーンにも出店しています。
このお店では食材の多くを現地で調達してますが
手に入らないものに関しては日本から取り寄せています。
イカ、スズキは現地産。
タコは日本産。
このお店に訪れ、日本食に親しみを覚えた女性が
家庭でも日本料理をつくるようになったということですが
ドバイではあまり材料がそろわないのが悩みの種だそうです。
「味噌とか日本の食材が欲しいときはスーパーで買えるけど、あまり選択肢がないのよね。手に入らなくて問題なのは、日本の見事な牛肉で、あのマーブル模様に脂ののった牛肉で、しゃぶしゃぶ・・・」
日本の牛肉を売るには、現地政府からハラル認証を受ける必要があります。
そのためほとんど流通していません。
ハラルとは
イスラム教の戒律に反しない物や行為のことで、食肉には厳しい決まりがあります。
高品質な日本食材への人気は高く
レストランだけでなく家庭で使う食材としても需要が高まりそうです。
「高いという評価を受けても、これだけおいしければ変わってくると思う。」
中東市場を開拓できるか、日本の農業関係者や食品メーカーの挑戦が始まっています。
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