ドバイ視察ツアー情報第3弾は、世界最長の無人運行鉄道である『ドバイメトロ』です。
50キロ以上の距離を無人で運行します。
ドバイメトロレッドラインは、都市を南北に貫き、北は空港付近から、ドバイのど真ん中を主要道路シェイク・ザイード・ロードに沿って、南はジェベルアリの港付近まで走る鉄道です。
現在のところ、全29駅中、主要な都市施設周辺の10駅が開業しています。

無人運行の鉄道ですので、日本で言いますと、東京のお台場を走っているゆりかもめが線路の上を走っているようなものです。
電車を走らせる電線は、レールの脇にありますので、電線を吊るす大きな梁(ビーム)はありません。
ドバイのど真ん中を走る鉄道ということで、景観への配慮でしょう。

ドバイメトロの駅舎の鳥瞰全景です。
ジェトロドバイを訪問した際に撮影しました。
駅舎に並行して走っている道路が、ドバイのメイン動線であるシェイク・ザイード・ロードです。
ドバイは、自動車交通が発達し、また非常に暑い地方であることもあり、人が歩いて移動するには適さない都市計画となっています。

シェイク・ザイード・ロードは、交通量が非常に多い高速道路で、これまで、人が道路を横断することは難しく、ドバイメトロの駅舎ができたことにより、道路の両岸から鉄道を利用するためにつくられた道路上空の自由通路のおかげで、道路の両岸を人がわたって行き来できるようになりました。
自由通路は、ドバイメトロの副産物でもあります。
駅舎の外観は、地下駅を除くほとんどの駅が同じデザインです。
デザインを統一することにより、有機的なデザインにしながらも工期と工事費を抑えたものと思われます。
しかし、どこもかしこも同じ駅外観デザインなので、今自分がどの駅にいるかは、駅舎を見てもわかりません。

駅の外壁を詳細に見ますと、外装材は駅舎本体に溶接で固定されていました。
通常このような部材は、ボルトでとめられるように設計しますが、工期や工事費の関係でしょうか???

駅の内観は外観とは異なり、駅それぞれ、その場所場所の特徴を現していました。
写真は、現在の南の終点ナキールハーバー駅の改札内コンコースです。
非常に天井が高くゆったりとした空間です。
自動改札やインフォメーションが見えます。
ナキールにちなんで海に関連したデザインとなっています。

ナキールハーバー駅の天井デザインです。
海の波のような照明デザインですが、よく見ますと、曲線部材をあまり使わずに曲線を形成しています。

われわれがドバイメトロに乗ったのは、早朝7時過ぎでしたので、まだラッシュの真っ只中ではありませんでしたが、それなりにお客さまがいらっしゃって、普通に混んでいました。
自動改札機は、日本のものとは異なり、スムーズに流れていない様子でした。
ドバイや中東にとっては、鉄道そのものがはじめてのことであり、お客さまの需要予測や流動予測など非常に難しかったことでしょう。

改札外コンコースの様子です。
新しい駅だけに、非常にシンプルで明るく機能的なプランになっています。
自動券売機や銀行ATMが見えます。
向こう側には、シェイク・ザイード・ロードを横断する自由通路が見えます。

自由通路内観です。
こんなところにお金をかけてもしょうがないので、合理的でシンプルなデザインです。

ドバイメトロの自動券売機です。
1つの駅舎に自動券売機は1基か2基しかありませんでした。
もし将来、ものすごく鉄道が混むようになったら、券売機を増設しなければなりませんが、そのためのスペースは十分にあります。
券売機はタッチパネル式です。

切符の種類は、ゴールド車両用と普通車両用があり。ゴールド車両用は普通車両用の2倍の金額でした。
運賃は、街の真ん中から終点まで、150円くらい。
まぁまぁ安いです。
ですが、ドバイの場合、タクシーも非常に安いので、迷うところですが、鉄道には渋滞がないところが頼もしいところです。
ドバイの通勤時間帯の渋滞はひどいです。

ドバイメトロの自動改札機です。
切符は、ICタグの入った紙製のぺらぺらの切符です。
日本と同じように、自動改札機に切符をタッチすると、ゲートが開きます。

タッチの瞬間です。

改札内コンコースの様子です。
新しい駅だけあって、エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー設備配置は、完璧です。
コンコースの天井高が高く、ホーム階が非常に高いところにあるため、階段を使ってホームへ上ることは、非常に疲れそうです。

駅のトイレです。
新しいので、もちろんまだまだきれいです。
清掃のしやすいデザインにも配慮しています。

駅の案内サインです。
かなり文字が小さいですが、分かりやすくはなっていると思います。
が、駅の空間そのものがわかりやすいので、あまり使われないかもしれません。

コンコースからホームへ上がる階段とエスカレータの吹き抜けです。
天井が高く、吹き抜けがある分だけ、空調のエネルギーが必要になります。
居心地はとてもよい空間です。
階段が踊り場で折れているので、あまり大勢のお客さまが通ることを想定はしていない設計ですね。
階高が高いので、エスカレーターがメインです。

ホームの様子です。
ホームには、無人自動運転のため、ホームドアが設けられています。
ホームには警察の方がいらっしゃいました。
ドバイでは、警察にカメラを向けてはいけないので、人の居ない瞬間を狙っての撮影です。
本当は、ラッシュちょっと前の時間帯ですので、それなりに待ちのお客さまがいらっしゃいます。

イスラム社会ということもあり、電車が発車した直後の、お客さまが居ないときを狙っての撮影です。
ホームのデザインは、基本的には、どの駅も一緒です。
駅のデザインコンセプトにあわせて、床の模様などが駅それぞれで異なっています。
ホーム全長にわたり、床に誘導ブロックがあるのは、日本と違います。

ドバイメトロの線路を支える高架橋です。
地震のない国だけあって、とても細い柱で支えられています。
レッドラインなので、高架橋の梁端部が赤くなっているのでしょうか。
次に建設予定のグリーンラインのときは緑かな?

ドバイメトロの線路です。
走行中に線路をじーっと見ていましたが、線路のつなぎ目が見つかりませんでした。
砂漠の国ですので、昼と夜の寒暖の差は激しく、レールが温度により伸び縮みするでしょうから、どこかにつなぎ目はあるはず・・・かな?
走りながらでしたので、見えませんでした。

ドバイメトロの車両の中の様子です。
まずは、普通車両から。
こちらも、人が居なくなってから撮影しましたので、がらんとしていますが、ブルジュカリファや、モールオブエミレーツなどの巨大施設の近辺では、通勤のお客さまも多く、肩を触れ合うほどで、日本で言うところの100%を超えるくらいの乗車率でした。

ドバイメトロの車両の先頭です。
(正確には最後尾)
無人運転ですので、見晴らしがよいです。

ドバイメトロの普通車両のシートのグレードはこんなところです。
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ドア付近には、今回のレッドラインと、まだ開通していないグリーンラインの路線図があります。
鉄道という文化に慣れていないこともあり、「タバコを吸ってはいけません」サインもあります。

タバコのほかに、飲食も禁止しています。
飲食するとペナルティ100ディルハムといことで3000円弱取られます。

続きまして、ゴールド車両の様子です。
ゴールドというほどのものではありませんが、運賃が高い分だけ、お客さまが少ないです。
さほど高くない運賃ですが、毎日通勤で使う方々は、普通車両を使っているようです。

ドバイメトロのゴールド車両のシートのグレードはこんなところです。

車両内にある、案内モニターです。
写真は、モールオブエミレーツ駅の案内です。
「RTA」とはドバイの道路管理局のことです。
ドバイメトロは、道路管理局の管轄になっています。
シェイク・ザイード・ロードの付属交通機関といったところでしょうか。

ドバイメトロの車両の天井です。
淡々と、照明、空調、放送、案内の設備がおさまっています。
この辺から、車両マニア向けになってきました。

ドバイメトロ車両の窓の納まりです。
ガラスは1枚ガラスです。
日本の最近の車両は、冬の結露防止のため、ガラスを2重にしてガラスとガラスの間に空気層を入れた構造となっていますが、ドバイでは冬の結露などございませんので、そこまでのスペックは必要ではなかったのでしょう。
断熱性は劣りますので、空調効率はおちます。

ゴールド車両の先頭部分はこんな空間です。
ドバイメトロレッドラインは、ドバイ全体を南北になめるように走っていますので、乗っているだけで、ドバイの観光名所を一通り見ることができます。

ドバイメトロの車窓からの、モールオブエミレーツとスキードバイの風景です。

ドバイメトロの車窓からのブルジュカリファの風景です。
朝日が差して、西側からの撮影ですので、逆光でしか撮れませんでした。
高さ860m。ブルジュカリファの横にある小さいビルが、東京タワーと同じくらいです。

最後に、ドバイの主要交通手段である自動車との連絡について
ドバイメトロは高架橋の脇がすぐに道路に接しているので、日本の駅のように駅前広場を抱え込むスペースがなく、ぱっと見た感じ、自動車と鉄道の接続がわからないのですが、写真にありますように、駅の連絡通路と道路向こうにある立体駐車場とが連絡していて、自動車と鉄道を接続する機能を満たしています。

そして、空港と鉄道との接続です。
左の写真がドバイ空港駅で、右の写真がドバイ空港です。
両者を連絡通路で接続しています。
交通手段としては、鉄道と空港がうまく接続取れていますが
ドバイメトロの車両の中に、大きな荷物を置くスペースがあまり多くないので、少々不便だということを聞きました。
以上、ドバイ視察ツアー第3弾 ドバイメトロでした。
第1弾「物流企業アラメックス社訪問」
第2弾「港湾運営会社DPワールド社訪問」の方もよろしくです。
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